シェアハウス運営
香川県高松市内につくった小さなシェアハウス(ALINCO house)のオーナー、ありんこです。(プロフィールこちら)
今回は、シェアハウスを運営してみたいなー、興味があるかも・・・と考えている人のための記事。
物件を手に入れたら、必要箇所の工事だとか保険、電気ガス水道の契約、インターネットの契約などを済ませます。そしていよいよ開業!
入居者を募集するにはウェブサイトやSNS、場合によっては不動産屋さんに紹介してもらいます。入居者募集から契約までの方法とコツはこちらの記事をどうぞ→『シェアハウス運営の方法!入居手続きとトラブルを防ぐ必須知識』
シェアハウスって、比較的短期で契約して入居してもらうところが多いですが・・・となると、退去というタイミングも頻繁にあるわけで。
退去のときって、どんな手続きをするんだろうか?ふつうのアパートやマンションとは違うんだろうか?というような疑問に答えるべく、今回はありんこハウス含め他のシェアハウス管理人の方々にも聞き取りをして情報を集めました。ということでここからは、シェアハウス退去者が出たときにするべきことについて、詳しく紹介していきます!
シェアハウス運営と退去手続き
シェアハウスの入居手続きから退去手続きまでと・・・経験のないわたしたちは初めてのことに、いちいち戸惑うわけですが。
最近ではシェアハウスを扱ってくれる不動産屋さんが増えてきているので、物件を購入した人は不動産屋さんに相談、契約してから退去手続きまでを委託する、っていう方法が楽チン!
ただ、もちろん仲介手数料はバッチリ取られるし、ふつうの賃貸借契約でアパートやマンションを貸すのとは違い、シェアハウスって入居している間の管理運営こそが重要になってくるわけです。その管理運営の面倒を不動産屋さんが見てくれるわけでもないので・・・できることなら、オーナーの自分自身が入居者募集から契約、退去手続きまでしっかりとできた方が、割に合うんですよね。
契約の形は自由だとは思うんですが・・・ありんこハウスの賃貸借契約は、「定期借家契約(ていきしゃっかけいやく)」。
定期借家契約とは、契約で定めた期間の満了により、更新されることなく確定的に契約が終了する契約のことを言います。 (平成12年3月施行)
定期借家契約施行前の賃貸借契約では、正当事由(貸主がその建物を自己使用する理由など) が存在しない限り、大家さんからの更新拒絶がしにくい契約となっていました。
「定期借家契約」っていうのは、カンタンに言うとこういうもん。
ふつうアパートとかマンションとかを借りる契約をするときって、基本的には2年契約をして、とくに借りる側から申し出ない限り解約はされないですよね。貸す側から、更新を拒否することはできない!(だからこそきっと、賃貸借契約を結ぶときにしっかりと収入だとか職業だとかを聞かれるんですが・・・)
「定期借家契約」なら、1年間やそれ未満での契約をして、その期間が終了すれば基本的には解約。(※ 貸主より契約期間満了日の6ヶ月~1年の期間において借主に対して満了の通知を行うものとする←6ヶ月契約であれば満了の通知は必要ない)ただし、貸す側と借りる側双方の合意があれば、再契約をすることで、通常の更新のように住み続けることができるわけです。
比較的短期の契約が可能で、なおかつ双方から退去を申し入れるってことが簡単になるので、(お互いに迷惑をかけない程度に前もって)再契約をするのかどうか、決定することができるわけです!
ちなみに、ありんこハウスの契約書はこんな感じ。ほんの一部だけですが・・・(残りが見たい方は個別に連絡ください)
こんな、個人情報を書き込むカンタンな書類が2〜3枚。
契約事項も、基本的なものと独自のものとをリストにして、3枚程度。
ふつうに家を借りるときの契約って、もっとたくさんの書類を書かなきゃならなくて、不備があったら書き直しとか・・・なんだか大ごとですが。そんなことしなくても、数枚の書類だけで契約ができてしまうのです!
シェアハウスの退去手続き
ということで、自動更新のない契約だからこそ退去のときの手続きがめちゃくちゃカンタン!放っといても自動的に契約が終わるってわけで、退去するならそのままどうぞ、って感じで。
そういう意味でも、定期借家契約はおすすめです!
なので退去のときの特別な手続きというものはなく、ありんこハウスに限っては敷金・礼金や火災保険料などを入居契約の時点で全く受け取っていない分、最後にクリーニング費用として少し追加でもらい、次の入居者のためのクリーニング代として使っています。
他のシェアハウスはと言うと・・・
たとえば敷金をあらかじめ受け取っているところは、退去のときに立会い、敷金の返金などがあるわけで。
さらに火災保険に関しても契約の解除手続きがあったり。
基本的には契約が切れる最後の日までに立会い、退去になるというアパートやマンションとだいたい同じような流れですよね。
それだけじゃなく、契約の形式だってけっこうバラバラなんですよね〜
シェアハウス運営のコツ!退去者が出たときにすること
退去手続きの他に、退去者が出たときにすることって、あるんでしょうか。
ありんこハウスでは、(入居なかまが加わったときにもやりますが)退去の人が出たときにはお別れ会的なことをしています。シェアハウス内でご飯をつくったり、外食したり、はたまたシェアなかま意外の人も呼んで一緒にご飯を食べたり!
退去のときに何をするか、ってのも、それぞれのシェアハウスでオーナーや管理人、雰囲気の差が出て面白いんじゃないでしょうか。
あとは、ありんこハウスではドアの鍵に番号キーを採用しているので・・・退去の人が出たときには番号を変更していますね!
Keiden(計電)キーボックス 暗証番号キーボックスPC-10【鍵番人プラス 南京錠型】
こんな感じの、番号キーです!(ちなみにありんこハウスでは、ドアに直接番号キーをくっ付ける工事を最初にしてもらったので、このキーボックスは必要なく。番号を押すだけで開閉できるようになっています。ただ、工事費がかさんだり時間がかかったりという問題もありますよね。)
入居者が入れ替わったときにいちいち鍵を交換する、っていう手間がなくなるんで、番号キー(or番号キーボックス)はめちゃくちゃ便利ですよ!
それ以前にシェアハウスって、だいたいは3人〜6人くらいで生活をすることが多いですが、外から入ってくるときのドアのカギを全員に渡すとなると、どんだけスペアキーを作らなきゃならないんだろか・・・しかも誰かひとりが紛失したら、即作り直し・・・。そんなことも考えると、面倒くさすぎますよね。
ということで、この暗証番号キー(キーボックス)を使うわけです!ドアのカギをこちらのボックスに入れて、暗証番号を設定しておきます。そうすると、番号を知っている人しかカギを取り出せないわけですね。
でもカギ交換のことやいろんなリスクを考慮すると、めちゃくちゃ便利なシステムですよ〜
シェアハウス運営の前に不動産投資の勉強
と、シェアハウスを運営するにあたっては、入居契約や退去手続きの形式を工夫する。ただし個人間の取引に限っては、じつは上で紹介したような簡単な契約書でもOK!
契約の形式と入居後の人間関係さえ気をつけていれば、シェアハウス運営はなんとかなるはずです。
さらに、根本的な話なんですが・・・シェアハウスって不動産投資のうちのひとつ。不動産投資目的だけで運営を始めるなら負担が大きいし面白くないのでやめた方が良いですが、逆に不動産投資について勉強せずに運営を始めようとすると、これもまた失敗の原因になります!
不動産投資とかお金のことって、学校じゃ習わない知識ばかり。いかに自分で勉強したかで、今後の事業に差がついていくと思います!物件を選ぶときなどにむやみに不動産屋さんの言いなりになる前に、自分で勉強する場として、まず実際に不動産投資のセミナーに行ってみるのがおすすめですね。
こちらのセミナー→「不動産投資のセミナー」は、知識ゼロの状態から理解できるようになる人気のセミナー、投資で損をしないためにも、まず行ってみるのが良いですね。
あとは、分かりやすく書かれてある本も紹介しておきます。
不動産投資全般のことが学べる著書。簡単なシステムから、実際の流れや投資方法まで書かれています。不動産投資、シェアハウス運営を始めるならこれを一冊読んでおいて、まったく損はありません!
不動産投資についてもっと知りたい人はこちらの記事→『0からの不動産投資!シェアハウス運営など事業を始める前に知っておきたいこと』も合わせてどうぞ。
いかがでしたか?しっかりと正しい知識を身につけた上で、自分なりの方法で楽しく、シェアハウス運営を始めてみてください!
さらにシェアハウス運営について、開業までの経緯や想いなどをいっきにまとめた記事はこちら→『【まとめ】香川県に移住して古民家リノベで作ったシェアハウス!開業〜運営全公開』ぜひ参考に。