シェアハウスの入居者年齢と人間関係
香川県高松市内につくった小さなシェアハウス(ALINCO house)のオーナー、ありんこです。(プロフィールこちら)
もともと他人どうしだった人たちが同じ家で一緒に生活するという、最近になってやっと浸透してきた、それでもやっぱりちょっと変わった生活の仕方、シェアハウス。
入居者たちの年齢や出身地、職業や考え方などにはまったく共通点のない、いろいろな人たちがいるからこそ面白いのがシェアハウスの特徴!だからこそ、「人生で貴重な経験になった」とか「考え方や人生に対する視野が広がった」という入居経験者がたくさんいるわけなのです。
シェアハウス入居拒否をされる理由
いろいろな人間がいるからこそ面白い、シェアハウス。ただし、だからこそ入居者どうしのトラブルだって多くなるんですよね。
そんな中で運営側は、どんな視点で入居の可・不可・を見極めているんでしょうか・・・?
シェアハウスの入居審査に通らなかった人たちの例としては、やっぱり人間関係に問題が起きる原因になりそうな要素が多いですね。(一概には言えないですが・・・)
コミュニケーション能力に問題があるっていうのは、たぶん入居審査をする人の考え方にもよるんですが、コミュ障とかそういうものだけじゃないと思うのです。極端に人と関わりたがらないとか、逆にウザいぐらいに関わってしまうとか、コミュニケーションが自分本位過ぎるとか・・・
あとは、コミュニケーション能力も含めた性格の問題とか、いろんな年代がいるのは良いけど高齢すぎたらまた違う部分で問題が起きたりするので断るとか・・・。高齢だからといって断るのはなんだかおかしな気もしますが、たとえば高齢になると頑固で周りに合わせようとしない人が多い(自分が生きてきた世界が全てだと思っているので)とか、生活ルールや習慣が今の若者とは大きく違う部分があるとか、そういう部分が多いんじゃないでしょうか。
シェアハウス入居者の年齢
じゃあ、シェアハウス入居者の年齢って、実際のところどんなもんなんでしょうか?
入居拒否の理由のうちのひとつになる”高齢のため”というのは、一般的には何歳から上を言うんでしょうか?
上のグラフが平成23年度、下が25年度のシェアハウス入居者の年齢分布。
データがあんまり新しくはないですが、近年の動向としても、年齢に関しては大きく変わっていないようで・・・
最も多い年齢層が、20代後半(25歳〜30歳)。続いて30代前半と20代前半。なかには、少数ですが60歳以上でシェアハウスに住んでいるという方もいらっしゃるようですね!
そして、このグラフと聞き取り調査をもとにした結果、シェアハウス入居希望者で「高齢だな・・・」と判断するのは一般的には、45歳から上だったり55歳から上だったり。(それぞれのシェアハウスオーナーの考え方にもよりますね)
意外と、”高齢者”という枠組みに入らない人たちでも「シェアハウスに住むには高齢だな・・・」と判断されることが多いようです!
高齢者のいるシェアハウスでの人間関係
「高齢なので・・・」という理由で入居を断るのもなんかあれなので、あらかじめシェアハウスの入居者に年齢制限を設けているところもけっこうあります。
ただ実際のところ、高齢の人たちがいるシェアハウスって、うまくいくのか?それともやはりトラブルが勃発しているのか?こちらも聞き取り調査をもとに事例を紹介します!
高齢者がいるシェアハウスの人間関係メリット
まずは、高齢の人たちがいる(ここでは”高齢者”とは一般的には呼ばない45歳以上の人たちをさすことにします)シェアハウスに住んだことのある人たち、オーナーさんや管理人さんからの情報をもとに、高齢の人がシェアハウスにいることのメリットについてまとめておきます!
メリット、良かったこととしては
- 人生の先輩として、20代の人たちが話を聞いてもらっていた
- 掃除などできていなくても文句も言わずこなしてくれた
- 人生経験が濃くて話が面白かった
- 親戚のオバさんみたいな存在で安心感があった
- 若い人が知らないことをたくさん教えてくれた
- よく朝ごはんを作っておいてくれた
など。
さまざまな年齢の人たちがいるからこそ、知らないことをお互いに教えあったり助け合ったり、シェアハウスならではの面白い暮らし方ができるわけですよね〜
高齢者がいるシェアハウスの人間関係デメリット
一方で、良くないこともいろいろと生じているようです・・・
- 頑固。頭がかたすぎて文句が多かった
- 失敗談ばかり聞かされてネガティブな雰囲気になった
- きっと自分の生きてきた世界が全てなので、いろいろ神経質になっていた
- 生活リズムが違いすぎて、お互いに不快だった
- やたらと経験談などの話が長くて面白くなかった
など。
長く生きてきた分、「こうあるべきだ」とか「もう歳だから・・・」とかいう、若者にはない固くてネガティブな考え方になってしまうことが多いんでしょうか。
良い面にも悪い面にも、高齢になってくると考え方が偏ってくる場合が多いみたいなので、若者よりも充分な見極めが必要ということかな。
シェアハウス物件情報が載っているサイト
最後に、シェアハウスの物件情報が載っているサイトを紹介しておきます!
年齢制限に関しては、あるところとないところ、さまざま。
シェアハウス紹介サイト
ありんこハウスも、じつはこちらに載せさせてもらっているんですが、「Colish」というシェアハウス紹介サイト。
東京都内だけとか、首都圏だけのシェアハウスをまとめて紹介しているサイトはいろいろあるんですが・・・こちらの「Colish」というサイトでは、全国にある”コンセプトのあるシェアハウス”を紹介しているので、地方にあるものもけっこう登録されたりしていて探しやすいですね。
あとは、「シェアハウスもまあ良いけど、ふつうの賃貸とどっちにしようかまだ決めていない」
「家賃とか敷金・礼金とかを見比べてから、賃貸アパートにするかシェアハウスにするか判断したい」
っていう人たち。「アパマンショップ」のサイトなど、大手不動産仲介業者さんでも最近はシェアハウスを扱っていることが多いです!そういうところで、シェアハウスに住むことを決断する人も増えていますね。
ぜひ参考にして、新しい暮らし方を始めてみてください!
いかがでしたか?良いなーと思ったら、ぜひ短期でもシェアハウス生活に挑戦してみてください。新しい出会いがきっと待っているし、人生全体の視野が広がったりもしますし、個人的にもおすすめですね!良さそうな物件や管理者を見極めるってことも大事。
ちなみに、シェアハウス運営について、開業までの経緯や想いなどをいっきにまとめた記事→『【まとめ】香川県に移住して古民家リノベで作ったシェアハウス!開業〜運営全公開』も。シェア暮らしと運営に興味がる方はぜひ参考にどうぞ!