【大歩危・祖谷】旅好きカメラ女子におすすめ!四国、徳島県の秘境と古民家宿




徳島県、大歩危・祖谷にある古民家宿

香川県高松市内につくった小さなシェアハウス(ALINCO house)のオーナー兼住人、ありんこです。(プロフィールこちら

ありんこハウスのシェアなかまと一緒に、一度訪れてみたかったど田舎の古民家宿へ。日本で最初につくられた古民家宿と言われている、「空音遊(くう・ねる・あそぶ)」さんです。

 

古民家宿「空音遊(くうねるあそぶ)」

築90年もの古民家、それも山奥のとんでもない場所にあるお宿。

正直、運転に自信がない人はやめといたほうが安全かと・・・。わたしアリンコも運転には自信がなく、今回は運転の上手なシェアなかまに連れて行ってもらいました。絶対に対向車が来てほしくないような狭い道をどんどん進み、このクネクネ山道はどこまで続くんだろうか・・・と思ったところでさらに脇道に入り、もっと狭くてクネクネな坂道へ。そんなヤバい道をゆっくり進んでいくと、突き当たり(というより崖の直前)がやっと「空音遊」さん。

「空音遊」は十年以上続いている宿だそうですが、もとは旅人の安宿であるゲストハウス。いまはプレミアムゲストハウス、と呼んでいるよう。宿泊は1泊2食つきで¥10800/1人(3歳〜小学生は¥6480/1人)。

わたしありんこ、どこかへ出掛けるときはたいてい貧乏ひとり旅。日本国内では高くても1泊3000円くらいのゲストハウスのドミトリー。海外でもとくに物価の安い東南アジアなどでは1泊300円程度の安宿。タイでは宿を予約したにもかかわらず「ごめん、忘れてた」と言われ、階段の踊り場みたいな場所で1泊50円くらいで泊まった(野宿に近い)こともありました。(たいてい次の日にはダニや蚊にかまれているし、下着とか丸見えで干しちゃってたし。)だから、1泊1万超えの宿なんて、生まれて初めてなんじゃないかってくらい

ここに連れて行ってくれたシェアなかま、何気にここ「空音遊」の常連さんです。1泊1万円の宿で常連になれるって、どんだけ金持ちだよ、っと思うかもしれませんが、そんなこともなくむしろ普段から「お金がないよ〜」とかいう話を一緒にできるような人。

1泊2食つきとはいえ、ゴージャスなホテルなんかじゃなく古い民家。しかも山奥の僻地にある、超アクセスの悪い宿。なぜ1泊1万円という高い料金でも、ここまでたくさんの人をとりこにできるのか?

それにはわたしなりに、明確な答えが見つかったのでした。

 

シェフによる創作精進料理

ここの食事をつくってくれるのは、オーナーのりさんの、奥さんでもあり料理人でもあるかおりさん。

空音遊さんの食事は、動物性の食材をまったく使っていません!そして、ひとつひとつの料理にこだわりがつまっています。

マヨネーズを使わないポテトサラダ、お肉を使わない唐揚げなどなど・・・味噌やしょう油麹も自家製です。それぞれの食材、こんな使い方するんだー!っていう驚きの繰り返し。なにより、お肉とか卵とか乳製品とか動物性の食材を使って作っているかのような味。遥かにそれ以上の味。

シェフのかおりさん、「食材に頼ってますよ〜」とか言っていたけど、それだけじゃない気がします。完全に感覚で料理をしているそうですが、もちろんたくさんの勉強や修行は積まれてきたようで、キッチンの横にはビーガン料理の本などが置かれていました。かおりさんに料理を教わろうと、修行に来る人たちも多いよう。明るく人生を楽しんでいる、それでもきっと努力家の、素敵なシェフです。

 

デザートのチョコレートケーキ。牛乳や卵は使っていません。食べてみても、何を使っているか分からないくらいの、濃厚で美味しいチョコケーキの味。

ちなみに砂糖も体にあまり良くないということで、空音遊とカフェココクロスでは砂糖の代わりにアガベシロップというものを使っています。ココクロスさんも、こちらのオーナーのりさん経営、シェフかおりさんが、メニュー内容を手がけています。

 

寝坊が得意なわたしアリンコ、朝ごはんは食べない派です。

空音遊さんでは朝からたくさんご飯が出るよーと聞いていたので、ちゃんと食べられるようにと思い、起床してすぐ布団で腹筋。結局、途中で眠くなり2度寝したのでした。

空音遊さんでは、朝ご飯もボリューミー。朝からこんなにたくさん食べるのはいつ以来だろ・・・なんて思いながら、美味しくて完食。これだけの量があっても、まったく胃もたれしないのが不思議。

 

吉野川と大歩危峡

空音遊さんのすぐそばには崖が。そしてそこから見る祖谷の風景は圧巻でした。高知の山奥と、ここの景色はなんだか非日常。神様が住んでいるんじゃないかと思ってしまうような、自然って壮大だなと改めて感じるような、そんな景色。神秘的な気持ちにさせられます。

 

空音遊さん近く。遊覧船乗り場からすぐの場所から見た吉野川。圧巻の大自然です。

 

5月末、まだ鯉のぼりたちが泳いでいました。

吉野川って、場所によってはこんなに透き通っているんだなあーと!秘境を思わせる川の色と透明度です。

 

「空音遊(くうねるあそぶ)」オーナーのりさん

そんな秘境に位置する古民家宿、空音遊。ここのオーナーであるのりさんは、シェアなかまから聞いていた通り仙人みたいな人でした。

かといって白ヒゲぼーぼーとかそういうことじゃなく、若いです。生き方や考え方が仙人だということ。世の中のすべてを悟っているような印象で、そしてどんな人に対しても受け入れ、そっと背中を押すことができるような、素敵な人。

のりさんは、ここを訪れた人を見るだけで、その人が今どんなことに悩んでいるのか、どんな人なのか、どんなふうに生きていくのが良いのか、見えると言います。それはスピリチュアルなものではなく、のりさんの今までの人生と、人と関わってきた経験から得たものなんだそう。

なぜ1泊1万円という高い料金でも、ここまでたくさんの人をとりこにできるのか?

わたしなりに、空音遊さんに来る人たちっておおまかに2パターンいるんじゃないかなと、感じました。

  • シェフかおりさんの創作料理を食べに来る&学びに来る。
  • オーナーのりさんと、話をしに来る。悩みを相談しに来る。

リピーター、常連さんも多いようですが、わたしアリンコ自身もまた訪れたいなーと思うような、素敵な場所でした。オーナーのりさんの生き方や考え方が素敵で話をしたいと思うのと、シェフかおりさんの料理がめちゃくちゃ美味しかったので。空音遊さんが人気な理由は、そこの空気と大自然と、そこにしかない特別なご飯と特別な人たち。それを全部含めたここでしかできない体験をしに、お客さんたちが訪れるんだと思いました。

だから、健康食に興味がある人自分の生き方に迷いがある人や人の生き方に興味がある人ただ大自然を感じたい人にはぜひ行ってほしい場所。

 

「ハレとケデザイン舎」と「ハレとケ珈琲」

ありんこハウスから空音遊さんに行く途中、(違う山道を入って行くので途中でもないですが)廃校を利用したカフェ&ホステルへ。

けっこうな山奥にある、もと学校の校舎。その一角に、素敵なカフェがありました。

ハレとケ珈琲さん。自家焙煎のコーヒーと地元産の食材を使ったピザなどなど。この日は平日だったからかゆったり。店主さんも外に出てのんびりしていました。

 

外から見ると古い学校。

教室をそのまんま利用しているようですが、ここには視力検査があるので保健室か何かかな?学校の教室って採光のレベルに条件があったりするので、大きな窓に日当たりがとっても良い。

 

大きな黒板にかかれたメニューと、その上に素敵な展示が残してありました。三つの感謝

  • 食べもの ありがとう
  • つくってくれた人 ありがとう
  • 元気で食べられること ありがとう

 

アクセスと営業時間

徳島県三好氏池田町大利大西15

ハレとケ珈琲 0883-75-2208

JR土讃線、祖谷口駅から車で10分ほど

駐車場あり

定休日:水曜日

営業時間:昼11:00〜17:00(土・日・祝は〜18:00)

徳島県のなかでも、ここの地区では移住者やおもしろいことを始める人が多いようです。大自然と、おもしろい人たちと。とても魅力のある場所でした!

 

香川県など地方への移住について興味がある人はこちらの記事→【まとめ】香川県、四国に移住したい人のためのお役立ち準備情報!がかなりおすすめです。長いんですが、移住者目線でのかなり詳しい情報をまとめました!他の関連記事も情報豊富です。

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