個人が運営するシェアハウスのポイント
香川県高松市内につくった小さなシェアハウス(ALINCO house)のオーナー、ありんこです。(プロフィールとありんこハウスの入居募集情報はこちらのページ)
シェアハウスを自分で運営してみたい!と思う人が増えているみたいです。
企業が運営する大きなシェアハウスも、日本ではおもに東京都内にたくさんあるのですが・・・個人が運営するシェアハウスこそそれぞれの個性が出ていて面白い!
ただ個人でシェアハウス運営を始めようとすると、「法律がどうなってるのか、調べてもよく分からない」とか「ちゃんと始めようとすると、意外と初期費用が莫大・・・」とか、財力も経験も知識もない個人ではどうしようもない部分がたくさん出てきたりします。
ということで、そんな「シェアハウス運営に興味がある」と言う個人におすすめしていること。それが
- 小さい規模で始めること
- 万が一に備えること
という2点。
まず、なぜ小さい規模で始める必要があるのかと言うと・・・規模が大きければ大きいほど、法律が厳しくなってくるんですよね。
(その分満室時の収入は増えるんでしょうが)個人が大きな物件でシェアハウスなどの運営を始めようとすると、初期費用がびっくりするくらいにかかってしまうのです。
具体的には、床面積に応じて対応する法律が変わってきたり・・・大きな物件だと寄宿舎扱いになるため、耐火建築物じゃないとダメとか。建物の構造自体を変えるというハメにも。
さらに、万が一に備えること。
万が一というのは、いろいろなパターンがありますが・・・具体的には人間関係トラブル、犯罪、災害、各部分の破損など。
トラブルに関しては、あらかじめ契約の書面上や、シェアハウスのつくり自体に工夫をしておくことが大事ですね!
ちなみにシェアハウスでの人間関係トラブルとその対策については、こちらも合わせて知っておきましょう→『シェアハウスの運営・管理とトラブル!実際どんな失敗事例があるの?』
災害については、地震や火事、台風や大雨、土砂崩れなどどうしようもないことが起こる可能性がありますよね。
そんなとき、一人暮らしではなく家族での生活でもないシェアハウスという特殊な暮らしのスタイル。その中で、どんな対策ができるんでしょうか?
というわけでここからは、高松市内につくった小さなシェアハウス(ありんこハウス)ではどんな災害対策をしているのか、どんな防災グッズを備え付けているのか、詳しく紹介していきます!
シェアハウスを運営する人に限らず・・・どんな人にとっても備えておいて損はない!便利なグッズもたくさんありますよ〜
シェアハウス運営と備えておくべき防災グッズと対策方法
床面積によって、縛られる法律の厳しさが変わるシェアハウス。
ふつうの賃貸ともちょっと違うし、ゲストハウスのような宿泊業でもない・・・ただ、小さな物件であってもできるだけの防災はしておくようにしましょう!
というのももし万が一何かがあったときに、最善の対応ができるように。
そしてもし、消防や警察などから何かをつっこまれたときに、しっかりと弁解できるように。
人を守るためと、運営している自分自身も守るための対策、というわけですね。
出入り口を複数確保
まず、シェアハウスの出入り口を2つ確保するようにしています!
寄宿舎などでは必須なんですが、小さい規模のシェアハウスでも出入り口は1つだけじゃない方が良いでしょう。
火事やその他の災害などがあった場合に、非常口として利用できるので。
火災報知器
民泊新法で必須になった、業務用火災報知器の設置。
ゲストハウスや民泊などの宿施設では必須。ただ賃貸のシェアハウスではとくに定められていません。
ゲストハウス兼シェアハウスという形をとっているところも都会ではあるようですが・・・この場合には大きな業務用火災報知器の設置が義務になるんですよね。
ふつうの小さな規模のシェアハウスでは、業務用ではないふつうの住宅用火災報知器を、各部屋(共有スペース含む)に付けておきましょう!
小さくてシンプルな、壁や柱などに取り付けやすいものも売っていますよ!
ガス漏れ警報機
さらに複数の人がキッチンを使うので、ガス警報機も必須ですね。
こちらはふつうの家庭にも置いていたりしますが。都市ガス用とプロパンガス用があるので注意です!
こちらは都市ガス用。
プロパンガス用。
インテリアに馴染みかつじゃまにならないコンパクトサイズのものが良いですよね!
これ、ゴキブリよけのスプレーをプシューってするとすぐピーピー!って鳴ってしまうんですけどね。
まあしっかりと作動している証拠ということで・・・
消化器
それから、一人暮らしじゃほぼ買わないけどアパートやマンションなどには備え付けられている、消化器。
FM1000X ヤマトプロテック 粉末(ABC)消火器 家庭用3型
これもじつは小さいサイズが売っていたりするので、万が一のために1本買っておきましょう!
カギの管理方法
あとは非常時に備えたカギの管理方法について。
玄関のカギとは別で、シェアハウスには個室のカギというものがあります。
個室のカギはそれぞれの部屋に住む人がそれぞれのカギを持っているんですが・・・もしものときのための、それぞれの部屋のスペアキー。これは全種類オーナー(管理人)が持っていなければならないものですね。
ただオーナーや管理人が持っているだけでは、オーナーや管理人が留守のときに何かが起きると困ります。
というわけで、スペアキーは全部屋分、シェアハウスの共有スペースのどこかに備え付けておくのがおすすめ!(ただ、もしものことが起きたとき以外には場所を周知する必要はありません・・・当たり前ですね)
おすすめ防災グッズ
最後に、シェアハウスに備え付けておくべき防災グッズリストです!
一人暮らしの人にももちろん備えておいてほしいものばかりですが・・・
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手回し充電ライト
ラジオ機能つきの手回し充電ライト。バッテリーと情報を保つことが被災後は重要!
SONY ポータブルラジオ ICF-B99 : FM/AM/ワイドFM対応 手回し充電/太陽光充電対応
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保温アルミシート
朝晩は冷え込むので、体を保温します。特に避難後の体育館や公民館は冷えるので、お子さんがいる家族などは必携。
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簡易トイレ
排泄を衛生的に保ちたい方(ほとんどの人がそうだと思いますが)。トイレが混雑する場合も多いので、備えておきたいです。
驚異の防臭袋 【凝固剤、汚物袋、BOSの3点セット ※防臭袋BOSのセットはこのシリーズだけ!】 (50回分)
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缶詰
飽きないようにパン、ご飯などを満遍なく用意しておくと良いです。日常でローテーションして消費していく感じがおすすめ。
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ソーラーパネルつき充電器
電気が途絶えたとき用。スマホやケータイが手放せないこのご時世でもあり、バッテリーと情報取得がとにかく大事。避難所ではコンセント口が限られることが多いので、自家発電できるように。
大容量急速充電器 防水ソーラーバッテリー 2USB出力ポート/高輝度LEDライト付き/災害時/旅行/アウトドアに/iPhone/Android対応 SOS発信
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サランラップ
保温、お皿を洗う水の節約、傷口の止血など。万能です。
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ウェットティッシュ
水道が断絶されると水の供給が再現されます。体や顔をきれいにしたり、用を足した後の手拭きなどに便利です。
スコッティ ウェットティシュー 除菌 アルコールタイプ 本体 100枚
これくらいの量であれば、リュックひとつにまとまるので、家の中の取り出しやすい場所にまとめて置いておくのが良いと思います。
わたしシェアハウス(ありんこハウス)でもそうしていますが、これにプラスしてチョコレートやツナ缶、携帯用歯ブラシなどのも追加しています。
防災グッズとしてまとめて売っているものを購入する、という手もありますね。人数分そろえておいて、いざという時にはひとりひとつずつ持ち出す、という方法も分かりやすいです!
いかがでしたか?ただちに必要になるものではない(かどうかもわからないですが・・・)ので忘れがちですが、シェアハウスを運営するならしっかりと、防災面での対策を考えておくべきですね。
さらにシェアハウス運営について、開業までの経緯や想いなどをいっきにまとめた記事がこちら→『【まとめ】香川県に移住して古民家リノベで作ったシェアハウス!開業〜運営全公開』ぜひ参考に。
香川県など地方への移住について興味がある人はこちらの記事→『【まとめ】香川県、四国に移住したい人のためのお役立ち準備情報!』がかなりおすすめです。長いんですが、移住者目線でのかなり詳しい情報をまとめました!
※ このブログを書いている、わたしありんこのプロフィールと、高松市内にあるシェアハウス「ありんこハウス」の入居募集情報はこちらのページからどうぞ。
もちろん、規模が大きければ大きいほどトラブルは増えますしね・・・個性も薄れていくし。
大きな場を管理するのは、個人じゃなく企業がやればいいと思うんです。