カメラ女子のための物撮りテクニック
香川県高松市内につくった小さなシェアハウス(ALINCO house)のオーナー兼住人、ありんこです。(プロフィールこちら)
高松市内にある自家製パンと料理、クラフトビールのお店「福繁食品」さん(※ 現在はセンチュリーホテルないに移転しました)。東かがわの醸造所にて最近始めたビールの醸造、完成し立てのビールの商品写真撮影をさせてもらいました!
美味しそうにビール写真を撮る方法
ということで今回の記事は、どうしたら物撮りを上手にできるのかっていうテクニックの話!ビール写真を例に説明していきます。
これから紹介するちょっとした工夫を加えて撮ると、見るだけで喉が乾いてくるようなステキな写真が撮れるのです!
食欲を失うか、食欲をそそられるか・・・写真の印象ってかなり重要。高価なカメラがなくても、手軽にできそうなビール写真の美味しい撮り方をまとめてみました!
ビールには興味なし・・・。他の物撮りのコツを知りたい!っていう人はこちらへ→『カメラ女子向け物撮りの方法とコツ!カフェや料理写真、商品写真を綺麗に撮る』
透明感を出す
黒ビールとか、ビンや缶に入っているビールとかだとまた話は変わってきますが。透明感がよく分かるビールの写真を撮るには、グラスに光がしっかり入ってきていることが重要。
- 暗い室内で写真を撮るときは、できるだけ窓際の光が入る場所で。
- 夕日など、斜光が入るとキラキラして綺麗。
- グラスの後ろから光が入っている(逆光)と綺麗。手前側が暗くなりすぎない程度に。
- グラスの後ろに、グラスの幅からはみ出ない程度の白い(銀や金でも)厚紙などを置いてみる。
小道具を使えばいろんな方法がありますが、とにかくグラスに光が入っているのと入っていないのとじゃ全然ビールの印象が変わってきます。
白いふわふわの泡
ビールに浮かぶ真っ白な泡。溢れるくらいのふわっふわモコモコの泡にするのか、上品で控えめな泡にするのか、好みにもよりますが、泡が淀んでいたり極端に少なかったりすると、あんまり美味しそうには見えません・・・。でもビールが運ばれてきて、どうやって写真を撮ろうかーなんて考えている間に、泡はすごいスピードで消え去ってゆきます。適度な量の泡を、適度な色味で撮るのが重要です。
- まず、泡が減っていかないうちにすばやく撮る。
- 泡が減ってきたら、塩をちょっと入れる。またはかき混ぜる。(新たに泡が発生します。でも1〜2回が限度)
- 泡が白以外の、灰色など変な色に写っていないか確認。泡が白くないときは、露出オーバー気味(明るめ)に撮るのもOK。
もっと本気を出すなら、人口の泡を作るためにシェービングクリームや洗顔フォームを使う方法もあります!ただ残念ながら、その後飲めなくなります。
冷え冷えのビール
ぬるいビールより、キンキンに冷えたビールの方が美味しいのは当然。でも、写真を見てビールが冷えているかどうかって、写真を触ってみても分かりません。”キンキンに冷えていそうな”ビールの写真が、美味しそうです!
- 凍らせた(表面が白い)グラスに入ったビールを撮る。
- ビールをしばらく暖かい場所に置いて、グラスに水滴が付くのを待つ。(泡がなくなるので、泡はあきらめて飲みかけを撮る)
- 霧吹きで、グラス表面に人口的な水滴を付ける。(霧吹きをする前に撥水スプレーをかけておくと、水滴が流れないのでさらに良い)
グラスに入った飲み物は氷が入っていれば、あー冷えているんだなって分かりますが、ビールに氷は入れないので・・・それ以外の方法で、冷えていることを表現する方法でした。グラス表面には、指紋も付きやすいので注意。
まとめ
- 光を入れて、透明感を出す
- 白くてふわふわの泡にする
- 水滴などで、キンキンに冷えているように見せる
夏に向けて、ビールを飲む機会やビールの写真を見る機会が増えると思います。
ここのお店のビールは美味しいから、写真をSNSにアップしてその美味しさをみんなに伝えたい。とか、そんなときに参考にしてみてください!「この人が撮ったビールの写真は、ここをもっとこうすると美味しそうに見えるなあー」とか考えながら過ごすのもおもしろいもんです。
ビール以外にもいろいろな商品写真、商品自体がどんなに良くても、写真の印象でその商品に対する印象もすごく変わるし、ネットショップなどを経営している場合には、その売り上げにもかなり大きく関わっているのです。商品を売るには、ものの良さだけじゃ全然ダメで、見せる力と営業力なんですね。なんでもかんでもネットで情報を仕入れるようになったこの時代はとくに・・・。
物撮りのコツなど全般的にコツを知りたい!っていう人は、物撮りについての記事をこちらにまとめてあります!ぜひ参考に→『カメラ女子なら知らなきゃ損!自分で物撮りする方法とコツ、おすすめ講座まとめ』