【シェアハウス運営まとめ】コツと失敗(苦労)したことリスト。ありんこハウス3周年




香川県高松市への移住とシェアハウス運営

香川県高松市内につくった小さなシェアハウス(ALINCO houseなど)のオーナー、ありんこです。(プロフィールはこちらのページ

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ありんこ

シェアハウスに出入りしながらも、わたし自身は車中泊生活。

Youtubeのほうは車中泊生活をメインに、移住先の瀬戸内・香川県の四季やシェアハウスのことを動画にしてます!

 

ありんこハウス3周年記念とブログリレー

そんなシェアハウス(ありんこハウス)ですが、今月(2020年6月)でちょうどシェア暮らし開始から3周年

勝手に流れている時間のなかで、気持ちを伝えるタイミングって難しいですが・・・今まで関わってくれた人たちには本当に感謝です。

 

 

そしてこのちょうど良いタイミングで、東京でシェアハウスを複数運営している方から連絡をいただいて・・・素敵な企画へ混ぜてもらうことに。

その企画というのは、「#新型コロナ時代のシェアハウス」というオンラインイベント、ブログリレーです。

日本各地いろいろなシェアハウス関係者が、各自が考えていることをブログなどに公開して読み合おうという珍しいイベント。

こちらはそんなブログリレー、17日目の記事です。

今回の新型コロナウイルス、シェアハウスという暮らし方(たぶん世の中一般的にはマイナーな、謎の生活スタイル)には焦点は当てられていないですが、実際には運営する人も住んでいる人も、それぞれのシェアハウスごとにいろいろ対策や距離感について悩んだはず。

とくに東京都内では、みんなコロナにビクビクしつつシェアハウス生活をおくっているとのこと。誰かに相談しようにも出かけられないご時世だし・・・

シェアハウスの運営や入居に興味がある人、こちらのリンク先から各記事にとべるのでぜひ、見てみてください!

毎日誰かが更新してますよ〜

 

ありんこ

わたし自身も、県外でシェアハウス運営をしている人たちとの横のつながりはあんまりなかったので、それぞれの記事を読んでいても新しい発見があったりして面白いですねー!

 

シェアハウス運営でやって良かったこと失敗した(苦労した)ことまとめ

というわけでわたしもシェアハウスに興味のある人たち、運営する人たちにちょっとでも役に立つような情報が発信できればなーと。

自分自身がシェアハウスを作って運営していく上でやって良かったと思うこと、それから苦労したこと反省していることについて、まとめてみました!

 

シェアハウス運営のコツ(やって良かったこと)4選

最初は何も分からず始めたシェアハウス運営ですが・・・やっておいて良かったなと思うことや工夫したことについて。

 

1. 入居希望者へのチェックリスト

こうしてブログなどで発信しているなかで、「今、空室はありますか?」と問い合わせをいただいて、内覧に来てもらい入居を決定するという流れが多いですよね。

シェアハウスを運営しているほとんどの人はかなり気にかける部分だと思うのですが、入居を希望してくださっている人がそのシェアハウスに合うのか、他の入居者さんたちとうまくやっていけるのか。

そういうのって、問い合わせをいただいた時点ではなかなか分からないもんですよね・・・

 

ありんこ

あ、でも予測はけっこうできたりしますね!

メールの文面が常識外れだったりとか、逆に面白そうな人だなーとか。

 

内覧に来てもらって実際に会って会話をするなかで、この人は合いそうだなーとかちょっと難しいかなーと判断することはできますが、それより前の時点で確認できればもっとラクですよね!

というわけで、内覧に来てもらうよりも前に問い合わせをいただいた時点で、「こういう人はシェアハウスに合う、こういう人は厳しい」というチェックリストを作ってみました。

たとえば、この実際の募集記事→『香川県高松市のシェアハウス「ありんこハウス」入居募集!2019秋より』の下の方にあるような要領で。

  • お酒で悪酔いすることはほぼない
  • ヘビースモーカーではない
  • 神経質すぎるということはない
  • 自立していて、一人暮らしが普通にできる
  • 掃除や片付けが苦手というわけではない
  • 人とのコミュニケーションが大きなストレスにならない
  • 生活リズムが普通の人と大きく違うということはない
  • シャワーなどにかかる時間が極端に長いと言われたことはない
  • 人に対して許せないことや特別なこだわりはたぶんない

こんな感じで入居希望の問い合わせをくださった人に確認してほしい項目を載せておいて、大丈夫かどうかをチェックしてもらいます。(あくまで自己申告ですが・・・ないよりはだいぶ違いますね!)

この内容についてはそれぞれのシェアハウスごとに異なると思うのですが。

リストを見てもらって問題ないかを確認してから、OKなら実際に内覧に来てもらうという方が、お互いに時間の無駄にならないですしね〜。

 

2. ブログやSNSなどでの発信

どんな事業を始めるにしても、やっぱり苦労するのが集客

シェアハウスの入居者募集の場合、たとえば不動産会社に仲介料を支払って紹介してもらうという方法もあると思います。

でも正直、せっかく仲介料を支払って入居者が決まったとしても、普通のアパートなどの賃貸とは違って一度決まれば長期で住んでくれる保証があるというわけでもなく・・・

しかも、不動産会社が間に入ってチェックしてくれる事項というのは、家賃を滞りなく払えるだけの収入があるかどうかということであって、その人の人間性じゃないんですよね。

でもシェアハウスを運営しているわたしたちが知りたいのは、収入とかよりもむしろその人にシェアハウスでうまくやっていける人間性があるのかどうかということ。

じゃあ結局自分で集客するのがいちばん良いということになるんですが、これはもう気長に頑張るしかない。

そんなときにシェアハウスの生活のことや、運営している自分自身のことを発信しているSNSやブログがあるのとないのとじゃかなり違うはず!

 

ありんこ

ブログやSNSで発信しているからといってすぐにお客さんがつくわけでもなく、何年もかけて発信しつづけてやっと、ちらほらと問い合わせが来る感じ。

期待しちゃいけないんですが、それでもやっぱり自分自身や事業について発信するメディアをもつというのはめちゃくちゃ大事!

 

3. ユルい当番制「そうじ見張り当番」

大きなシェアハウスだと、管理会社に委託していたり管理人がいてしっかりと掃除や設備の修理などなどやってくれることもありますよね。

逆に、常にゴミ屋敷。カオス状態になっているところも・・・それはそれで、味があって良いのかもしれないですね。

でもありんこハウスのような、小さな一軒家の弱小シェアハウスだとそんな余裕はないし、委託する必要もたいしてないし。

掃除やゴミ出しに関してはよく聞かれる部分ですが、わたしの個人的な考えとしては・・・

学生寮とかじゃないんだから、当番制に縛られるのってきっと嫌。でも、ちゃんとルールを決めておかないとみんな人任せになり、きっとあっという間にゴミ屋敷化。

なのでわたしが運営するシェアハウスでは、「そうじ見張り当番」という名前の当番制があるのです!見張り・・・見るだけ?笑

 

これは過去の入居なかまと一緒に考えたシステムなのですが、1ヶ月という少し長めのスパンでの交代制で、けっこう大まかな範囲を割り振って「担当の月はときどき掃除してね。1ヶ月間のうち1回はしっかりめに掃除してね!」という当番。

ふつうの掃除当番にすると、担当の人はなんだか縛られている感覚になるし、担当以外の人は担当の人に任せっきりになるし。

そうじ見張り当番っていうくらいのユルさで当番制にしているのですが、(オーナーのわたし自身もときどき掃除したり確認したりはしますが)これでちゃんとみなさんやってくれるので、良い感じ。

 

4. 共有棚と、米など食材のシェア

それから、シェアハウスの醍醐味ってやっぱり空間だけじゃなくていろんな物、それから思い出をシェアできることですよね!

 

ありんこハウスでは、こんな感じで「ご自由にどうぞの棚」を置いています。

シェアハウスのキッチンって、カオス状態になっていることが多いみたいですが・・・買いすぎた食材やたくさんのもらいものなどなど、ここに置いておくようにすればみんなでシェアできるので分かりやすいし嬉しいですよね。

 

あとは冷蔵庫にも、同じようなシステム。

 

 

さらに、シェアハウスの炊飯器問題。

炊飯器ってみんなお米を炊いたまま、保温にして1日くらい放置していることが多いですよね・・・。

でもシェアハウスだと、炊飯器を使いたいときに使えないと困る。ただ、人数分炊飯器を買うわけにもいかない。

そんなわけで、ありんこハウスでは今のところ、米を地元の人からもらえたときにはフリーに!炊飯器から取り放題。

フリーのお米がなくなったら、1合50円(実費)でセルフ支払いシステムにしています。(保温のまま放置はなし。炊飯器の中に放置しているお米は他の人に食べられても文句は言えないよというシステム。)

 

ありんこ

割り勘でお米を購入しているシェアハウスもあるようなのですが、食べる分量ってかなり個人差大きいので不平等に・・・

お米は基本食べ放題にして、共益費などに含めているシェアハウスもあるようです。

でも、田舎だと地元の人から30kgとかまとめてもらったりするので・・・そんなときにはありがたくみんなでシェアしてます。

 

ちなみに今回の新型コロナ、ありんこハウスは感染者の少ない地方(香川県)にあるということもあり、そして小さな規模のシェアハウスということもあり、大きな生活スタイルの変化はありませんでした。

とはいっても運営する側としては、何かしらの対策をする義務はあると思っていて・・・

 

みんなが安心して暮らせるように、効果があったのかどうかは別として、できるだけの対策はしてみました→『シェアハウス運営とコロナ対策。外出自粛にも便利な車中泊生活

 

3年間シェアハウスを運営してきて、個人的に思う良かった点はこんなところ。

防災などのために工夫していることもありました!こちらもどうぞ→『シェアハウス運営のポイント!備え付けるべき防災グッズまとめ

さらに置いておくと便利な、シェアハウス運営のためのおすすめアイテムについてはこちら→『シェアハウスの運営・管理にめちゃくちゃ役立つ!便利グッズ特集

 

シェアハウス運営で苦労したこと(反省ポイント)4選

つづいて、外から見ると何事もなくうまくいっていると思われがちなシェアハウス運営の裏・・・

運営する上で苦労したなーと思うこと、反省点についても赤裸々に紹介していきます!

 

1. 地方のシェアハウス運営と出口戦略

シェアハウスってじつは、日本国内では9割が東京都内にあるんだそう。

というのもシェアハウスの大きなメリットのひとつとして、都会で家賃の高い家をわざわざ借りなくても、安い家賃で、しかも家電なども買い揃える必要がなく生活できてしまうというのがありますよね。

もちろんいろんなコンセプトのシェアハウスが増えてきた今では、「安いから住む」という人ばかりじゃなくなっていますが。

都会でシェアハウスを作って運営すると、(もちろん初期投資のリスクは大きいけれど)それなりの家賃収入は見込めるわけです。

 

でも、わたしが運営しているシェアハウスは香川県高松市・・・ちょっと行けば田舎。

田舎へ行けば行くほど、家賃の安いアパートなどがそこらじゅうにあるわけで、わざわざ節約のためにシェアハウスに住むまでもないわけです。(もちろん初期費用や家具家電を揃える必要がないという部分では超お得)

さらに言えば、運営する側がいくら初期投資して物件を購入したりリフォームしたりしても、そのあと何年後かにたとえば物件を売ろうとしても、かけただけの金額では売れないし、むしろ少子化のさらにすすんだ数年後、数十年後の日本の地方で家が売れるのか?という話で・・・出口戦略も地方はかなり弱い。

今回の新型コロナなど感染症に関して言えば、地方でシェアハウスを運営するのって、都会と比べればいろいろとリスクは小さいのかもしれません・・・でも、ビジネスとして大きな成果を出せる可能性も小さい。

個人的にはかなり楽しいですが、大きな収入を得ようとする人にはおすすめはしないですね。地方ビジネス全般に言えるかも。

 

2. 安定すると思いきや安定しない集客

あとは、よく言われるのが「毎月安定した家賃収入があってうらやましい!」ということ。

いやいやいや・・・短期的に入居者が変わるシェアハウスは、ふつうに家を貸すよりはるかに不安定です。(はるかに面白いですが)

この記事の上の方、やって良かったことの「2. ブログやSNSでの発信」のところでも書いたのですが、集客は大変だし人を選ぶ必要もあるし、共有設備の管理もする必要がある。

もちろん借りている物件を又貸ししているなら毎月大家さんに支払う家賃が必要(こちらはシェアハウスの入居者がいてもいなくても同額)だし、購入しているならローンの返済が毎月あるわけです。

やって良かったことの「2. ブログやSNSでの発信」と紙一重みたいになっていますが、ラクして家賃収入を得ていると思われがちなシェアハウス運営ですが、もともとの大金持ちが始めるでもない限り、そんなこともないというわけですね〜

となりの芝生は青い。

 

3. 共有設備の修繕

あとは、わたしの運営するありんこハウスの場合、もともとボロ物件を10年ローンで購入して、リノベーションしてできたシェアハウス。

借りているんじゃなく自分の持ち物(資産、でも数年後には負債かも?)。

なので、どこかが故障すると自腹で修繕しなきゃならないんですよね。

 

 

最初に何百万とかけてリノベーションしたとしても、プラスで数十万単位、古い物件であればとくに、毎年のようにかかってくるわけです。

なので家賃収入が利益になるどころかプラマイゼロ(むしろマイナス)になることもあるのがシェアハウス管理。

 

4. 防犯に気を抜きがち

シェアハウスにもいろいろありますが、人が人を呼んできて一緒にご飯を食べたりとかしてだんだんと、誰でもウエルカム状態になっていたり。まあ楽しいですよね〜

逆に、入居者同士の交流すらあんまりないシェアハウスもあるようです。

どちらが良いのかというとべつにどちらでも良くて、入居者が自分に合う場所を選んだら良いだけの話ですが・・・

たとえば、誰でもウエルカム状態のシェアハウス、カオスになってふとしたときに盗難が起こったことに気付いたり。

カギもかけずオープンになりすぎていて外から泥棒が入ったり。

誰かよく分からないけど、まあ入居している誰かの知り合いだろうからということでドアを開けてしまって、超面倒くさい営業の人だったとか・・・

逆に入居者の距離が遠いシェアハウスでも、お互いにどういう人かも分からない状態で陰湿な犯罪が起こったり。

人が集まれば集まるほど、どうしてもその中でも外からでも犯罪は増えますよね。

 

ありんこ

正直、大きなシェアハウスを運営してるわけじゃないのでそこまで心配はいらないのですが、気持ちがオープンになりすぎる環境も良くないなーと。

 

わたしの運営するシェアハウスに関して言えば、女性用として運営しているところはとくに、夜間の外の照明だとか録画式のインターホンだとか、いろいろな対策をしてはいます。

でも、一人暮らしじゃなくみんないるからと気を抜きがちな防犯対策、オーナーも気をつけなきゃならないし入居者にも気をつけてもらう必要があるなーと感じています。

オープンなお店とかじゃなくて、いちおう家ですし。

 

そんなわけで長くなりましたが、苦労した部分、良かったなーと思う部分、いろいろとあった3年間(物件購入からリノベーション工事含めたらもっと前からですが)。

4年目も平和にユルーく、シェアなかまが過ごせればなと。

#新型コロナ時代のシェアハウス ブログリレー、明日はアオゾーラ川崎さんです!

 

Youtube動画でも車中泊のことやありんこハウス、香川県への移住生活について、紹介しています。

こちらもぜひ→ ARINKO LOG 動画ver.

 

※ このブログを書いている、わたしありんこのプロフィールと、高松市内にあるシェアハウスの入居募集情報はこちらのページからどうぞ。

 

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