カメラ女子のフィルム写真比較
フォトグラファー・写真家のありんこです。(プロフィールこちら)
最近カメラ女子の間でひそかにブームが来ている、フィルムカメラ。
前回のフィルム写真記事→『カメラ女子のフィルム写真比較!FUJIFILM水中写ルンです(2019年12月廃盤、終了)』に続き今回はまた別の、個性的なフィルムを使用した写真の作例と特徴紹介です!
フィルム再燃の理由は一言じゃ言い表せないのかもしれないですが・・・
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わたしたちくらいの世代って、子どもの頃の写真だけはフィルムだったんですよね。だからこそ、フィルムに懐かしさと魅力を感じるんじゃないかなーと。
かなり上の世代になると、「写真と言えばフィルムだった」と。逆に、下の世代はもちろん、「写真と言えばデジタルしか知らない」と。
わたしたちはその中間の世代、フィルムの時代もうっすら知っていながらもデジタルカメラが主だったんですよね。
ということで、わたしもフィルムカメラをときどき使うようになりました。「写ルンです」だけじゃなく、一眼レフカメラでフィルム写真を撮影しています!
「写ルンです」についての詳しい記事も書いたので、「写ルンです、ちょっと興味ある・・・再び使ってみたいなー」とひそかに思っている人はどうぞ→『カメラ女子の間で「写ルンです」フィルムカメラが人気上昇中!』
カメラ女子必見!フィルム「Kodak ULTRAMAX400」と「FUJIFILM業務用100」の比較
「フィルムカメラをはじめたい!」と思っている人は、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに聞いてみると良いと思います。昔はみんな、フィルムカメラを持って写真を撮っていたわけですから。
「もう古いから動くか分からんよ〜」なんて言って出してきてくれるかもしれません!
または、「カメラのキタムラ中古ネットショップ」などで安く手に入りますよ〜。
ただ、フィルムカメラってなんせランニングコストがかかるというのが大きな難点。フィルム1本(24枚撮りや36枚撮りなど)は最安でも300円代から、高いものだと数千円するものも!
つまり1回シャッターを切るのに安くても10円くらいかかるということなんですよね。
これに加え現像代などもかかるので、フィルム1本(24枚撮りや36枚撮りなど)をプリント写真または写真データとして使えるようにするためには、2000円くらいはかかるということなんですよね〜・・・高い!
というわけでわたしがいつも使っているのが、富士フイルムのカラーネガフィルム、業務用のものですね。フィルムの中では最安値です。
※ ただしこちらの超コスパの良いフィルム・・・ なんと2020年3月をもって販売終了とのこと!
ほしい人は在庫があるうちに買っておきましょう。悲しい・・・
FUJIFILM業務用100で撮影したフィルム写真
最安値のフィルムですが、当然ながらフィルム写真特有の描写がしっかりとできて満足しています!
まずはこちらのフィルムで何枚か、撮影した写真を紹介しますね。
ちなみに現像、スキャンはカメラのキタムラさんにて。返ってきたままの写真データを載せています。
※ 使用したフィルムカメラ今までと同様、Canon EOS 5、レンズはPlanar T* 1.4/50 ZE
ISO感度が100のフィルムなので、基本的に暗い場所には弱い。
というわけでいつも、使うのは夜の時間帯以外。(業者的には晴れた日の日中に撮影することをすすめていますが・・・正直カメラの設定によっては夜撮影することも不可能ではなかったり)
色が偏ることも特になく、描写は十分キレイ!
フィルム特有の粒子感がありますね〜、ザラザラと。デジタルとはまた違った魅力を感じるわけですね。
とくにクセのあるフィルムではなくしかも最安値なので、FUJI業務用フィルム100 は普段使いに超ピッタリです!
「Kodak ULTRAMAX400」で撮影したフィルム写真
そして今回新たに作例を紹介するのは、Kodak(コダック)の「UltraMAX (ウルトラマックス)400」というフィルム。
FUJIの業務用フィルム ISO100 と比較すると・・・値段が3倍弱ほど。ただKodakの他のフィルムと比べると、高くもなく安くもなく、といった感じです。
コダック Kodak UltraMAX400 135[ULTRAMAX40013536EX]
写真には、どんなフィルム特性や独特のクセがあらわれているんでしょうか・・・
※ 使ったカメラやレンズは同一。(Canon EOS 5、Planar T* 1.4/50 ZE)
現像、スキャンは同じくカメラのキタムラさんにて。返ってきたままの写真データを載せています。
3枚目(夕暮れの海の写真)以外は、昼間に撮影した写真ですね。最後6枚目は室内ですが。
全体的な印象としては、とにかくコントラストが高め!そして、鮮やかさもちょっと強めですね。
さらに室内の、暖色系の光があるところでは全くそんなことないですが・・・屋外の空など青色があるところでは、かなりその青が特徴的な色になっている気がします。
かと言って全体的に青くなるというわけでもなさそうで・・・
ただ3枚目の夕暮れ時の写真。ブルーアワーと呼ばれる、太陽が沈んだ直後の時間帯に撮影したんですが・・・普通なら写真全体が青っぽく写る時間帯。なぜか全体がピンクというか紫色というか・・・なんとも言えない色表現に!
ULTRAMAX400の特徴まとめ
いつも使っている最安値のフィルム(でも描写は綺麗でクセのない)「FUJI業務用フィルム100 」と、今回新たに紹介した「 Kodak UltraMAX400」を比較。
「 Kodak UltraMAX400」の特徴としてまとめてみると・・・
- 全体的にコントラスト高め
- 鮮やかさが強め
- 空や海の色が独特な青色になる
- 青色以外の描写は自然で綺麗
ということが挙げられますね。
スキャンする店舗によっても風合いは変わってきますが、だいたいのイメージとしてはこのようなところ。
個人的にはこんなイメージの絵に描いたような?青色、好きですけどね。
暖色系に関しては、自然な色表現。空などが写る場合には、クセのある青色に注意!というところでしょうか
ということでぜひ、最近カメラ女子の間でも人気が再燃しているフィルム写真、楽しんでみてください!
気軽に購入して使える「写ルンです」についての記事はこちら→『カメラ女子の間で「写ルンです」フィルムカメラが人気上昇中!』
ちなみに、写ルンですの中に入っているフィルムに関して言うと・・・「FUJI業務用フィルム100 」よりもちょっと緑色が強いかなーというのが率直な印象ですね。これはこれで美しいんですが!
詳しくはこちらの記事→『カメラ女子のフィルム写真比較!「写ルンです」と「FUJIFILM業務用100」』
カメラ女子でもそうじゃなくても、気軽にみんな使っているのが「写ルンです」。
昔よく使われていた使い捨て、インスタントのフィルムカメラですが・・・最近になってまた、人気が再燃してますね!