シェアハウス運営をはじめたい人のための情報
香川県高松市内につくった小さなシェアハウス(ALINCO house)のオーナー、ありんこです。(プロフィールこちら)
今回は、シェアハウス運営の話!
「シェアハウスの運営に興味あるんだけど・・・」
「いつかシェアハウスをつくってみたい」
「シェアハウスを始めたかったら、何からしたらいいの?」
と聞かれることが多いんですが・・・どんな事業もそうかもしれないですが、はっきり言って始めるのは意外とカンタン、うまく継続させるのが難しいです!
シェアハウスをはじめようかなと思ったとき、大事なのは貯金(そのまんま使える物件がすでにある人はべつにいいんですが)とちょっとした不動産投資とリフォーム、リノベーションの知識。
ということで今回の記事では、シェアハウスを始めようかと考えている人がまずどうしたら良いのか、どういう流れで運営を開始していったら良いのかについてまとめて紹介します!
シェアハウス用の物件購入と住宅ローン
シェアハウスを始めたかったら、まずは物件の確保が必要ですよね。
個室に鍵をつけたりスペースを工夫したりするんで、賃貸物件を又貸しするっていう形だと難しいことが多いです。ということでわたしは購入。
金融機関で無担保住宅ローン
ちなみに当時、資金も経験も知識も全然なかったんですが、自分でなんとか勉強してある程度のことは学んでから、小さい一軒家の物件を買うことができました。
資金がなかったので銀行からほぼ全額融資を受けたんですが、実際は事業を始めるにあたってお金を借りなきゃならないときの融資ってけっこう金利が高い・・・そこをじつは、住宅ローンとして借りることができたのです。
- 自分自身がその家に住むということで、事業ではなく住宅ローンで可
- 物件自体の価値がほぼゼロだったので、物件を担保とすることができなかった
- 無担保で受けられる住宅ローン→無担保住宅ローン
という流れで、無担保住宅ローンを組むことになりました。
お金を借りるときって、借りる金融機関や条件によってだいぶその先のローン返済額が変わってくるので、ちゃんと比較検討することをおすすめします。無担保住宅ローンだと、ふつうの住宅ローンよりも金利が少し高くなってしまうんですがまあ仕方ない。
複数の金融機関でローン審査
それでもじつは数カ所の金融機関に、複数同時に融資の見込み額を出してもらい、安いところに借りることにしました。
というのも1ヶ所だけに融資の相談をすると、融資額も金利もすべて、その機関側の言いなりになってしまうから。複数ヶ所の融資額や金利を比較していますよアピールしておいた方が、機関側もなんとかうちで借りてもらおうと努力してくれるわけです!
これは住宅ローンに限らず、何か事業を始めるときには共通して言えることなんじゃないかと思いますが。
「住宅ローン一括審査申込」←こちらは、複数の金融機関に一度に住宅ローンの審査申込が出来るサイト。実際に複数の金融機関に出向いて営業しなくても、とりあえず一括で入力して審査の申し込みができるのでかなり便利!審査だけしてもらって、こんなもんかっていうのを把握するだけで、べつに融資を受けなくても良いわけですし、けっこう便利なサイトです。
ということで、ちゃんと複数ヶ所の機関で融資額や金利を比較することは重要!そして実際に金融機関と直接つながるときには、できれば間に誰かしっかりした大人や資格を持った人経験がある人などに入ってもらうのもおすすめです。
わたしは物件を紹介してくれた不動産屋さんが間に入って、融資してくれる機関とつなげてくれました。
シェアハウス運営・開業におすすめな物件
あとは、物件探しについて悩んでいる人におすすめなのが、(不動産投資についてある程度勉強して知識を身につけてから!)まずは地元の不動産屋さんをまわってみること。物件の条件として、たとえば
- DIYがある程度可能なこと
- 事業を行うことが可能なこと
- 予算はいくらからいくらまでか
- 間取り(トイレは2ヶ所、3部屋以上とか)
など、これは一例ですがあらかじめ自分の中で決めておいてから不動産屋さんを訪ねることが重要です。
さらに、旅館業法よりも取得するのが面倒になったとも言われている「民泊」を開始するための条件が、すでに備わっている物件ばかりを紹介しているサイトもあります!
「民泊物件.com」に載っている物件って、賃貸物件だったとしてもなんせ民泊に特化した物件を紹介しているサイトなので、事業を始めるにあたって追加で大きな支出が増えるということがあまりないのです!
っていう意味では、あらかじめこれをやっておいてくれてると事業を始めやすいしめちゃくちゃありがたい。
会員登録をすると、全国の民泊など宿泊業に使える物件が見られるようになります。会員登録は無料なんで、事業をしたいと漠然と考えている人にはかなりおすすめのサイト。わたしもときどき眺めています!無料会員登録はこちら→「民泊物件.com」
火災保険の一括比較と加入
それから物件を購入したとき(借りるときにも)必須になる、火災保険への加入。月々で考えるとたいした出費ではないんですが、5年契約とかにして合計額を見てみるとけっこうな金額。
賢く保険会社を選ぶためには、必ず一括で保険料を比較してくれるサイトなどを利用してできるだけ安く、良い条件で加入した方が良いです→「火災保険一括見積もり」
これをもとに初期費用(リフォーム、リノベーション工事が必要ならそちらも)を見積もって、どれくらいで返せるのかを計算しておくことが大事ですね!
大人数でのシェアハウスってその分、大きなトラブル事例も多いですし。具体的には、まずは3〜5人程度のシェアハウスが妥当なんじゃないかと。
シェアハウス運営と開業に向けて!不動産投資の勉強
不動産投資とかお金のことって、学校じゃ習わない知識ばかり。いかに自分で勉強したかで、今後の事業に差がついていくんだと思います!むやみに不動産屋さんの言いなりになる前に、自分で勉強する場として、まず実際に不動産投資のセミナーに行ってみるのがおすすめ。
こちらのセミナー→「不動産投資のセミナー」は、知識ゼロの状態から理解できるようになる人気のセミナー、投資で損をしないためにも、まずためしに参加してみるのが良いですね。
あとは、独学オンリーで!という人には分かりやすく書かれてある本も紹介しておきます。
不動産投資全般のことが学べる著書。簡単なシステムから、実際の流れや投資方法まで書かれています!
不動産投資についてもっと知りたい人はこちらの記事→『0からの不動産投資!シェアハウス運営など事業を始める前に知っておきたいこと』も合わせてどうぞ。
シェアハウス運営と定期借家契約
あとは、実際にシェアハウスを開始したときに入居者とむすぶ契約について!
ありんこハウスの賃貸借契約は、「定期借家契約」。
定期借家契約とは、契約で定めた期間の満了により、更新されることなく確定的に契約が終了する契約のことを言います。 (平成12年3月施行)
定期借家契約施行前の賃貸借契約では、正当事由(貸主がその建物を自己使用する理由など) が存在しない限り、大家さんからの更新拒絶がしにくい契約となっていました。
「定期借家契約」っていうのは、カンタンに言うとこういうもん。
ふつうアパートとかマンションとかを借りる契約をするときって、基本的には2年契約をして、とくに借りる側から申し出ない限り解約はされないですよね。貸す側から、更新を拒否することはできない!(だからこそきっと、賃貸借契約を結ぶときにしっかりと収入だとか職業だとかを聞かれるんですが・・・)
「定期借家契約」なら、1年間やそれ未満での契約をして、その期間が終了すれば基本的には解約。(※ 貸主より契約期間満了日の6ヶ月~1年の期間において借主に対して満了の通知を行うものとする←6ヶ月契約であれば満了の通知は必要ない)ただし、貸す側と借りる側双方の合意があれば、再契約をすることで、通常の更新のように住み続けることができるわけです。
短期で家を貸す契約をするときには、この「定期借家契約」はけっこうおすすめですよ〜
ちなみに、ありんこハウスの契約書はこんな感じ。ほんの一部だけですが・・・(残りが見たい方は個別に連絡ください)
こんな、個人情報を書き込むカンタンな書類が2〜3枚。
契約事項も、基本的なものと独自のものとをリストにして、3枚程度。
ふつうに家を借りるときの契約って、もっとたくさんの書類を書かなきゃならなくて、不備があったら書き直しとか・・・なんだか大ごとですが。そんなことしなくても、数枚の書類だけで契約ができてしまうのです!
いかがでしたか?「シェアハウスをはじめたい!」って言う人はけっこういるんですが、事業としての不動産投資の知識を身につけた上で、それだけじゃなく何かの思い入れやコンセプトをもって作り上げてほしいですね!
さらにシェアハウス運営について、開業までの経緯や想いなどをいっきにまとめた記事がこちら→『【まとめ】香川県に移住して古民家リノベで作ったシェアハウス!開業〜運営全公開』ぜひ参考にどうぞ。
香川県など地方への移住について興味がある人はこちらの記事→『【まとめ】香川県、四国に移住したい人のためのお役立ち準備情報!』がかなりおすすめです。長いんですが、移住者目線でのかなり詳しい情報をまとめました!
結局、人って見かけで判断されるんですよね〜