カメラ女子のフィルム写真比較(写ルンです編)
フォトグラファー・写真家のありんこです。(プロフィールこちら)
カメラ女子の間で最近、人気を再燃させているフィルムカメラ。
あのイカツイ一眼レフや二眼レフに限らず、使い捨ての「写ルンです」やチェキだってフィルムカメラのなかまですね。
デジタルな時代ですが、じつはフィルムには魅力がたくさん!
その写りや雰囲気がなんとなく懐かしさを感じさせるものだったり、昔使われていたようなフィルムカメラのデザインって、なにげにレトロでおしゃれだったり。女子が持ち歩きたくなるようなデザインのものが多かったりもするんですよね。
撮った写真をその場で確認することができず、フィルム1本撮り切るまで現像に出せない。しかもレタッチソフトなどで補正をしようとしても、デジタルと比べると限度がありあまり手を加えられない。
撮って、消して・・・ということが気軽にできない上に作り込めないからこそ、撮るのが面白い。そしてありのままを写せるという、大きな魅力がありますよね〜。(不便だ!と言ってしまえばそこまでですが・・・)
「フィルムカメラをはじめたい!」と思ったら、まずは手始めにインスタントカメラの「写ルンです」を購入してパシャパシャと撮影、お店に現像、スキャンをしてもらうという流れに慣れる(思い出す?)のがおすすめ。
カメラ女子必見!フィルム写真「写ルンです」と「水中写ルンです」の比較
「写ルンです」などのインスタントカメラはもちろん手軽で良いんですが・・・
「インスタントカメラ以外で、本格的に撮りたい!」という人は両親やおじいちゃん、おばあちゃんに聞いてみると良いと思います。昔はみんな、フィルムカメラを持って写真を撮っていたわけですから。
「もう古いから動くか分からんよー」なんて言いながら、ごっついカメラを出してきてくれるかもしれません!
または、「カメラのキタムラ中古ネットショップ」などで安く手に入りますよ〜。
ただ、フィルムカメラってなんせランニングコストがかかるというのが大きな難点。フィルム1本(27枚撮りや36枚撮りなど)は最安でも300円代から、高いものだと数千円するものも!つまり1回シャッターを切るのに安くても10円くらいかかるということなんですよね。
これに加え現像代などもかかるので、フィルム1本(24枚撮りや36枚撮りなど)をプリント写真または写真データとして使えるようにするためには、2000円くらいはかかるということなんですよね・・・高い!
というわけでわたしがいつも使っているのが、富士フイルムのネガカラーフィルム、業務用のものですね。フィルムの中では最安値です。
ただこちらもじつは2020年3月で生産が終了・・・ほしい人は早めに買っておくことをおすすめします。わたしもいくつか追加購入しました。
FUJIFILM業務用100(2020年3月で生産終了!)で撮影したフィルム写真
というわけでまずはじめに、今回の比較対象(インスタントカメラ「写ルンです」シリーズ)とは違いますが、わたしが普段使っている「FUJI業務用フィルム100 」で撮影した写真を少しだけ、紹介したいと思います!
フィルム単品で買うには最安値ですが、当然ながらフィルム写真特有の描写がしっかりとできて満足しています。変な色被りもあんまりないですね。
何枚か、撮影した写真を載せていきます!ちなみに現像、スキャンはカメラのキタムラさんにて。返ってきたままの写真データを載せています。
1枚目は京都の伏見稲荷神社ですね。
2枚目は夏の田舎風景、香川県のまんのう町です。
FUJI業務用フィルム100 、ISO感度100のフィルムを使っているので、暗い場所には弱い・・・日が沈んでからは、撮影が難しくなります。
上の写真はどちらも曇りの日に撮った写真ですが、空が白飛びしてしまうこともなくしっかりと、光と陰をとらえてくれていました。デジタルだとわかりづらい(と、個人的に思っている)曇りの日のちょっと寂しげな空気感も、こちらのフィルムでは表現できている気がします。
ISO100なので、晴れの日の昼間に撮影することが推奨されています。でも、曇りでも雨でも意外と大丈夫。
写ルンです(ISO400)で撮影したフィルム写真
使ったのはこちら、ISO400のもの。
ISO感度が少し高めなので、上のISO100のFUJIの業務用フィルム100 よりは、暗めな場所での撮影ができるわけですね。(ただシャッタースピードなどを調節することができないので、やはり晴れの日の昼間に撮影することを推奨)
ということで写ルンですで撮影した写真、いろいろ載せていきます。
ちなみに現像、スキャンは同じくカメラのキタムラさんにて。返ってきたままの写真データを載せています。
真夏の京都。
FUJI業務用フィルムと比べると、画質が粗くモヤっとした写真にはなっていますが、これが個人的には好きだったりしますね!
「あー昔こんな雰囲気の写真あったなー」なんてちょっと懐かしい感じのする写真になりました。
水中(ウォータープルーフ)写ルンですで撮影したフィルム写真
そして最後に、こちらも同じく写ルンですで撮影した写真なんですが・・・
今回使ったのは、水深10mまでであれば水中に潜って撮影ができる、ウォータープルーフタイプの写ルンです。
※ じつはこちら、2019年12月で出荷終了!廃盤になってしまったんですよね・・・水中でフィルムカメラ、使ってみたいのであれば在庫が残っているうちに早めに購入しておいた方が良いかもしれません。
というわけで水中で使える「写ルンです」を使って、まずは水中で撮影してみました。
台風直後の、まだ透明度が5〜10m程度しかなかった海の中・・・しかも潮の流れが強すぎて、このあと遊泳禁止に。
なのでおそらく、それなりに流れがなく、透明度の高い海の中であれば、少なくともここに載せてある写真よりはキレイに写るんじゃないでしょうか。
現像、スキャンは同じくカメラのキタムラさんにて。返ってきたままの写真データを載せています。
普段、水中ではデジタルカメラで撮影することが多いんですが、やはりデジタルの方がピントが合いやすく色表現も綺麗。
今回はフィルムだからという理由よりも、潮の流れが強すぎたおかげで、どうしても手ブレしていたのかもしれませんが・・・
水中で手軽に綺麗な写真を撮影したい!という人はこちらを参考に→『【厳選】高画質防水カメラ!夏の水中写真に必須のコンデジ・アクションカメラ』
今回水中で使える「写ルンです」を使って撮影してみた感想としては、水中のありのままの雰囲気を写すには良いけど、魚やサンゴ自体を綺麗に撮るのは難しい。
ISO800と、比較的暗い場所でも撮影できるようになってはいるものの、ストロボがないので水中だと限度がある。というような感じ。
さらに同じく水中で使える「写ルンです」を使って、水中じゃなくふつうに地上でも撮影してみました。
上で紹介した通常タイプの「写ルンです」はISO感度が400。水中で使える「写ルンです」はISO感度800。
というわけで水中で使える「写ルンです」の方が、暗い場所には対応してくれています。
ただその他の点で見てみると、写りは通常タイプの「写ルンです」と同じような空気感の写真が撮れていますよね〜。深みのある緑と青と、ちょっと懐かしくて美しいフィルム独特の雰囲気です。
「水中(ウォータープルーフ)写ルンです」の特徴まとめ
ちなみにインスタントカメラとはいえ、「写ルンです」のフィルムにはファンも多いのです!
今回使った水中で使える「写ルンです」、特徴としては
- レトロで懐かしい雰囲気の写真が撮れる
- ピントが甘い(しっかりと合っていない)ことが多い
- ISO感度が高くても、暗い場所には弱い(水中タイプはストロボなし)
- 水の中では少し青被りする
- その代わり?地上で撮影すると自然な色が再現できる
というようなところ。
スキャンする店舗によっても風合いは変わってきますが、だいたいのイメージとしてはこのような特徴が挙げられますね。
写ルンですの表現する雰囲気、個人的にも好きなんですが・・・
今回紹介した水中で使えるウォータープルーフタイプの「写ルンです」、廃盤になってしまうのがなんだか寂しい。
というわけで、わたしもすでに数台購入しました!使用期限が3〜4年はあるので、ゆっくりと使おうかなと思ってます!
いかがでしたか?最近ちょっとカメラ女子の間でも人気が再燃してきたフィルム写真、気軽に楽しんでみてください!
写ルンですの種類についての記事はこちら→『カメラ女子の間で「写ルンです」フィルムカメラが人気上昇中!』
使い捨て、インスタントカメラの「写ルンです」本体についての記事も書いたので、「写ルンです、って懐かしい。ちょっと興味ある・・・」とひそかに思っている人はどうぞ→『カメラ女子の間で「写ルンです」フィルムカメラが人気上昇中!』