カメラ女子におすすめ!食べ物を美味しそうに撮る方法
フォトグラファー・写真家のありんこです。(プロフィールこちら)
カフェやレストランに行ったとき、自分で作った料理の写真を撮るとき。撮り方によって、美味しそうに見えたりまずそうに見えたり、けっこう変わってきますよね・・・。
ということで今回の記事では、食べ物や飲み物を美味しそうに撮るコツ、簡単に真似できるおすすめの方法を紹介していきます!
食べ物写真の撮り方のコツ①光
まず、一番大事な光の話。じつは光さえ気にしていれば、カメラ本体やレンズにこだわらなくてもある程度綺麗な写真は撮れるのです!
写真を撮るときにいちばん大事なのが、光を見るということ!光と陰を読む力がなかったら、どんなに高価なカメラやレンズを使っていたって思うような写真を撮ることができないですね。
食べ物や飲み物の写真を撮るときは逆光がおすすめ
光については、ピシッとした証明写真とかじゃない限り基本的には逆光がおすすめです!
逆光と言っても、被写体(食べ物や飲み物)が暗くなってしまうほどの強い光はダメ。夕日をバックに人の写真を撮ろうとすると人が完全に影になってしまいますが、あれは光が強すぎるからなのです。
やわらかくて弱めの光が、被写体(食べ物や飲み物)の背面から入っているとき、美味しそうな写真が撮れます!
逆光じゃなくても、斜め後ろ(半逆光)や横からの光がおすすめですね。真正面から光が入っていると、被写体はハッキリとするんですが写真自体はのっぺりした印象になってしまいます。食べ物や飲み物の写真なら、あんまり美味しそうに見えません・・・。
レフ板については、べつになくてもOKなんですが、被写体の後ろから入る光が強すぎて被写体の手前側に真っ黒な影ができてしまったりするときにはあれば便利。(レフ板じゃなく、白いものならなんでもOK)ま、カフェなんかにわざわざ持っていかないですよね笑
食べ物写真の撮り方のコツ②ホワイトバランス
次にカメラの設定。
「ホワイトバランス」っていう設定項目が、どのカメラにもたいていあるんじゃないかと思います。
ホワイトバランスって色温度のことで、これを設定することによって赤みが強い写真、青みが強い写真など写真全体の色を変化させることができます。太陽の光、蛍光灯や電球の光ってそれぞれ違う色温度を持っていて、写真を撮る場所の光の色によってこのホワイトバランスを変化させることで、自分好みの、自分が思い描いていたようなイメージの写真に近づけることができるのです!
通常は「オート(自動)」でこのホワイトバランスが設定されていることが多いです。自分で色温度を直接設定する方法もありますが、それ以外の簡単な設定ではたとえばイメージとして
- くもりモード、日陰モード・・・温かみがプラスされる
- 晴天モード・・・青みがプラスされる
っていう感じ。カメラによってモードの名称は多少違うんですが、「くもり、日陰モード」っていうのは天気が悪くちょっと冷たい雰囲気のある場所だったときに、写真には温かみをプラスしてその冷たさを相殺してくれるっていうイメージです。「晴天モード」っていうのは赤みの強めな雰囲気の場所で写真を撮るときに、青みをちょっとプラスして色を自然なイメージに戻すっていうことをしてくれるモードです。
そんな目的で作られたホワイトバランスの設定項目ですが、食べ物や飲み物の写真を撮るとき、「くもり、日陰モード」に設定して撮ると美味しそうに撮れることがあよくあります!これは場所によりけりでなんとも言えないんですが、試してみてほしい設定です。
食べ物写真の撮り方のコツ③構図
さらに、構図の話。
写真が綺麗に見える構図っていろいろ言われていますが、それに過度にこだわる必要はなく・・・写真から何かを伝えたい自分自身が、良いなーと思った構図で撮影したら良いと思うのです。
ただ、はじめの方はカメラのディスプレイに出てくる3×3のマスを作るグリッド線の、線上や交点に被写体が来るように設置してみるのもおすすめ。これでたいてい綺麗に見えるんで!
さらに、どの位置からシャッターを切るかという話もしておきます。
真上からの写真:真俯瞰(まふかん)
真俯瞰っていうのは、被写体(食べ物や飲み物)の真上から写真を撮る方法。
instagramなどでこういう写真が並んでいるのを見かけると、ばえてるなーって思うことも多いと思います。というのも、アートとして綺麗だから。
お皿の形や色、そして料理などによってひとつの絵画のようなアートが作り出されているみたいです。
斜めからの写真:斜俯瞰(しゃふかん)
斜俯瞰っていうのは、被写体(食べ物や飲み物)に対して斜めの角度から写真を撮る方法。
真横でもなく真上でもなく、斜め。オーソドックスですが、食べ物の美味しさがいちばん伝わりやすい撮り方です。
背景だけじゃなく食べ物や飲み物の大部分がボケてしまって、何撮ってんのか、何を伝えたいのか分かんなくなってしまいますねー
食べ物写真の撮り方のコツ④設置場所とお皿、小物
最後に、被写体(食べ物や飲み物)の設置場所や被写体自体の話、小物を使ったテクニックについて紹介しておきます!
食べ物や飲み物の写真を撮るときって、「美味しそうだなー」っていう想像をかきたてることが大事。そういうときに便利なのが、写真に入れる小物たちなのです。
- カラフルだったり雰囲気のあるお皿
- おしゃれな調理器具
- 野菜やフルーツそのもの
- おしゃれな紙ナプキン
- 小さなビン
- 調味料の入れ物
- 花
- ランチョンマット
などなど小物についてのアイデアはたくさんあるんですが、その中でも被写体(食べものや飲み物)に関係するものを置く(たとえばイチゴジャムと一緒にいちごを転がして置いてみたり)とか、透明なビンなどを置くとか、そういうちょっとした工夫で写真に対する印象ががらっと変わりますね!
これは家で撮るとき限定ってのがちょっと残念ですが・・・。カフェなんかに行ってやたら小物を置きまくっていたり、別のお皿に移し変えて・・・なんてことをしていたら迷惑。さらにきっと、周りの目がイタいですね。
そしてわたしが特におすすめしたいのがこちらの通販サイト。料理研究家の栗原はるみさんがプロデュースしているだけあって、かなりオシャレで写真映えのする調理器具や小物が見つかります!さらに、使いやすいものばかり。
シンプルでおしゃれで、長く使えるものがきっと見つかるはず!わたしも写真を撮るだけじゃなく料理も好きなので、こちらのオンラインストアをよく利用しています。はまり込むとやたらとお金をつぎ込んでしまって良くない・・・ってのはありますが。
格安なわりにとてもオシャレで使い勝手もよく、ふつうのカトラリーでさえ被写体の一部にするとけっこう絵になっています!ぜひ利用してみてください→「栗原はるみプロデュース【ゆとりの空間】」
カメラ女子、初心者に!写真の撮り方とカメラの設定方法を学ぶ
あとは、基本的なカメラの設定が分からずいつもオートで撮っているという人に。
マニュアルモードにして「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」を自分で設定して撮ると、自分でいろいろと調節ができるので良いんですが、そういう設定の仕方についてはある程度基本的な勉強が必要ですね。
カメラの設定や使い方について勉強したい人には、この本を1冊まるごと読んでおくことをおすすめします!初心者にもわかりやすく、カメラの使い方や設定方法など一通りのことが書いてあるので。
一眼レフやミラーレス初心者にはもちろん、コンパクトデジカメにも使える知識がたくさん。
いかがでしたか?
- 光の方向と強さ
- ホワイトバランスなどカメラの設定
- 構図
- 設置場所とお皿や小物
をちょっとずつ工夫するだけで、写真の見栄えってけっこう変わってきますよ!ぜひいろいろ試してみて、美味しそうな写真、撮れるようになってください!