香川県高松市内につくった小さなシェアハウス(ALINCO house)のオーナー兼住人、ありんこです。(プロフィールこちら)
つい先日、ありんこハウスに今年初のGさんが出没。わたしアリンコ、数年前までは大きさにかかわらずゴキブリを見ると途端に鳥肌・・・叫んで逃げ出しているような人間でした。虫は苦手なほうじゃなく、むしろ男子に混じって虫取りをしていたような子どもだったんですが、ゴキブリと蛾(ガ)だけはなぜか無理。
生まれてから一度も一軒家に住んだことがなく、マンションでぬくぬく生きてきたので、室内と室外は別世界、という感覚。室内に虫がいるっていうのは異常だという感覚でした。
東南アジアなどへの貧乏旅で、見知らぬ大きめの虫たちが出没するような安宿に泊まることが多くなり、ひとり暮らしをしてゴキブリ退治から逃れられなくなり、ようやくちょっとゴキブリ耐性がつきました。ただべつに、ゴキブリさんを好きになったわけじゃなくやっぱり気持ち悪いので、できればお会いしたくない・・・。
これから始まる夏に向けて、自分のために、彼らと出会いたくない誰かのために・・・この1年間分析した彼らの行動をまとめてみました。ゴキブリレポートです。
ゴキブリ出現は、夏より冬!?
暖かい時期によく出会うイメージのある彼ら。じつは、ゴキブリは冬眠をしません。年中無休で活動しています。(ちょっと休んでもらっていいのに)
カブトムシなど、夏にだけ活動し産卵、寒くなったら成虫は死んでしまう昆虫って多いですが。なんとゴキブリの場合、成虫になってもそう簡単には死なずに、冬眠しないまま越冬して次の春をむかえるのです。しかも、冬の間だって構わず産卵をしてしまう・・・どんだけ繁殖力が強いんだか。そしてさらに気持ち悪いことに、冬の寒さはやっぱり好きじゃないゴキブリたち、冬場は暖かい場所を求めて家の中に潜入していることが多いのです。だから活動がゆったりしていてあまり動かない(から、人間に気づかれない)ものの、夏より冬の方が数多くのゴキブリたちが家の中にいるというのが現実!
と、この記事を書いていて鳥肌が立ちます・・・
ゴキブリの行動とおすすめの対策
秋〜冬(オフシーズン)のゴキブリ
寒くなると、ゴキブリの活動も活発ではなくなってきます。冬場のゴキブリ、寒い外から、暖かい居場所を求め人間たちの家にぞくぞくとやってきます。まず、すでに家の中に入ってきてしまった彼らについて。
あまり出ては来ないけど、たくさんいるはずのゴキブリ、冬の間は家の中でも暖かい場所にいます。主に家電の中や裏、隙間など。だいたいは動かずにじっとしているので、たくさんいても気づかない・・・。だから、ゴキブリが家の中や外あちこちに分散している夏の間よりも、室内で固まってじっとしている冬の間にバルサンをたき一気に撃退するのが手っ取り早い。っていうのがよく言われています。
ゴキブリって、春になる前、冬の間にも産卵はしますが周囲の気温が10℃以下だと卵が孵化できないというデータがあります。だから、産卵してはいても幼虫が産まれるのは春先。
ちなみに冬のゴキブリたちはせかせかと動いたりしないので、ゴキブリの通り道に置くタイプの罠はあんまり有効じゃないです。
人体に害はなく、しかも使用後に充分な換気をすることで成分は完全になくなります。
春〜夏(シーズン中)のゴキブリ
暖かくなり卵が孵化してしまうと、完全にゴキブリたちの勝ち。一匹が産む卵の個数は、種類にもよりますが400〜500個ほど・・・卵を産むゴキブリが家の中に一匹いるだけで、春になると数百匹もの幼虫が家中に放たれるわけです。気持ちわりいー。
放たれてしまった彼らはもうしょうがないので、退治していくしかありません・・・。気温が上がりゴキブリたちがせかせかと動き回るようになったら、次に有効なのは、毒エサでおびき寄せるタイプの罠。毒エサタイプの罠を置いておくだけで、それを食べたゴキブリの成虫が巣に戻りフンをする。そうすると、そのフンを食べた幼虫たちも死ぬので。一匹だけじゃなく巣の中にいる他のゴキブリたちにもダメージを与えることができます。
毒エサタイプの罠
毒エサタイプの罠、けっこう多種多様で、効き目があるのはどれなのかイマイチ分かりづらい。わたしアリンコが使ったことのある毒エサと、その効果について紹介しておきます。
プレーンタイプのホウ酸ダンゴ。半なま仕立てで、ゴキブリにとって食べやすいらしいです。3ヶ月くらい置きっ放しにしておきましたが、あとで見てみるとけっこう、毒エサに食い付いた跡が残っていました。たしかに食べやすかったのか、よく効き目があったみたいです。においもきつくなく、使いやすかったです。
ゴキンジャムって、どんな味がするんだろか。ジャム味?のホウ酸ダンゴです。これ、けっこうにおいがきつい・・・なんていうか甘いにおいで、くさい車の中に入れた消臭剤も臭かったときのような感じのにおい。効き目もあったのかなかったのか・・・4〜5ヶ月くらい置きっ放しにしていましたが、あんまりエサが減っていませんでした。
ブランドになっているのかなんなのか、他の毒エサよりはほんの少しだけ値段が高め。
ブラックキャップも、有名なだけになかなかの効き目が期待できそうです。ゴキブリたちが食い付いたのか、エサもちょっと減っていました。においは、甘いにおいではないしゴキンジャムよりかは全然きつくないけど・・・いろんな食べ物を混ぜたような感じのにおいでした。
ホイホイタイプの罠
毒エサタイプの罠と合わせて使うと有効なのが、このホイホイタイプの罠。ゴキブリに遭遇、そして見失ってしまった・・・というときにもめちゃくちゃ有効です。
ゴキブリがそこにいたら必ずと言って良いほど捕まえられる、超有能な罠。これを、ゴキブリが出そうな場所(ゴミ箱の近くや家具家電の隙間)に置いておくだけで、簡単に捕まります。そして誰が捕まったのか、一目で分かる・・・。
ゴキブリ退治用スプレー
そしていざ、ゴキブリにうっかり遭遇してしまったとき。すばしっこくないヤツなら、バシッと叩けばやっつけられてしまいますが、すごく元気で生きの良いヤツは、そういうわけにはいきません。
こちらは、元気なゴキブリの動きが止まるスプレー。ゴキブリとの一騎打ち用です。
こちらも、ゴキブリ退治用のスプレー。彼らとの一騎打ちにも使えるし、あらかじめゴキブリが出そうな場所にシュッとしておくことで、彼らとの遭遇率が下がるという優れものです。
春夏秋冬!ゴキブリ退治、駆除方法まとめ
冬の間に体力を温存したゴキブリたち、春になり元気に活動をし始め夏をむかえます。ただゴキブリも人間と同じで、暑さは苦手。だから、じつはゴキブリは夏じゃなく、春と秋がもっとも活動的。
知らず知らずのうちに我が家に入ってきてしまったゴキブリたち。家の中で遭遇しないために、季節や状況ごとに、それぞれ違った有効な方法があるのでした。
- 秋から冬にかけて、寒いうちに大量殺処分
- 春から秋までは毒エサやホイホイで待ち伏せ作戦
- 遭遇してしまったその瞬間はもう一騎打ち
暖かくなってきたら、毒エサ。遭遇しちゃったら、ホイホイとスプレー!
ゴキブリの侵入ルートと防止法
ゴキブリと戦う方法についてはOKですが、まず、ゴキブリが我が家に侵入してこないに越したことはありません。
どんなに綺麗にしていても、知らず知らずのうちに家に入り、うっかり出会ってしまうゴキブリ。暗くて狭い場所を見つけると入りたくなる習性のある彼ら。外から室内への侵入ルートは、主に細くて狭い隙間ですが、じゃあそれはどこなのか、気付きづらい場所をリストアップしました。チェックしてみてください。
侵入ポイント | 対策 |
玄関ドアの上下またはサイドの隙間 | 100円ショップなどで売っている、モールテープで隙間をふさぐ。 |
エアコン室外機のホース | 室外機のホースに、排水溝用ネットなどをかぶせる。 |
換気扇 | 換気扇に、排水溝用ネットなどをかぶせる。 |
排水溝 | 排水溝に、目の細かいネットをかぶせる。 |
キッチンや洗面台下の引き出しや扉の中、タンクなどがある場所 | 管が伸びている部分と、土台との隙間を粘土でふさぐ。 |
キッチンや洗面台と、床との間 | 隙間をモールテープや粘土でふさいでかためる。 |
他にも、エアコンのホースと壁との間に空洞があったり、床と壁との間に隙間があったりするなら、今すぐふさぐ必要があります。
ちなみにありんこハウスでは、あらゆる方法で予防していたものの今年見かけたヤツ・・・リストの最後、キッチンと床との間の隙間がふさげておらず、どうやらそっから入ってきているようでした。ただ、システムキッチンと床との間の隙間って、引き出しがある関係でふさぐことができず。
そのときにも出番がくるのが、ゴキブリがいなくなるスプレーです。あらゆる隙間をふさいだ後、もうどうしようもなくふさげない隙間にシューッとかけておくだけで、ゴキブリがそこから家に入ってくるのを予防できるのです。シューっとするごとに2週間のあいだ、ゴキブリ予防に有効。
まずはあらゆる隙間をなくす。仕上げにゴキブリがいなくなるスプレー!
シェアハウス(ありんこハウス)に住み始めてからも、いろいろな方法でゴキブリさんと対面しないように戦ってきました。ありんこハウスはもともとボロい一軒家だったので、それなりにゴキブリの侵入ルートはたくさん・・・
会わずとも、身近にゴキブリがいる生活。彼らに何回かは敗北してきたものの、侵入ルートや出現スポットについて、新たな発見ができたのでした。ありんこvsゴキブリ、今年は勝利なるか・・・