ありんこです。(プロフィールこちら)
ある記事で、筆者が体感したタンザニア人の生活や働き方、仕事観からこれからの働き方を読み解いているものがありました。
これがけっこう面白かったので・・・
Vol.11 「仕事選びや人間関係に“根拠”は必要ない!」タンザニア人に学ぶ風通しのいい生き方|「木村達也 ビジネスの森」
仕事選びや人間関係に「根拠」は本当に必要か?
タンザニア人の仕事観
彼らの仕事選びに脈絡はありません。たまたま気の合った仲間がいたとか、すごく居心地がいいという理由で仕事に就きます。さらに家族の都合とか仲間との関係性が変わったとか、何か理由があれば「やーめた、次を探そう」っていう軽妙さを持っているんです。
良い悪いは別として、なかなか、日本の人でこういう働き方ができる人っていないんじゃないかと。
日本の文化としては、まだまだキャリアステップという考え方で、数年おきに会社を変える人ってかなり少ないと思うのです。
とくに大きい会社であればあるほど、「こいつまたすぐ転職するんじゃ?」みたいな見方をされてしまってなかなか就職ができない。そして転職する側も、社会と関わりを保っていきたくても、そのためにはどういうスキルが必要かをよく分かっていない。
そもそも仕事ってそういうのじゃなくて、ひとまず生きていくためのお金を稼ぐ手段だよね、仕事は仕事っす、みたいな考え方をしている人が多いのではないかなーと。
今の日本社会は”ひずみ”が生まれている
そしてこんなふうに、話が続きます。
職に対する意識はありますよ。ただ一般的にタンザニア人は、プロフェッショナルではなく、ジェネラリストを目指すといわれます。それはリスクを分散するためなんです。
この“リスク分散”と“ジェネラリスト”という言葉にヒントがあるんじゃないかと、思います。
基本、お金のためだけに仕事するのってつらい。
やりがいとか達成感とかいう言葉をよく使うけど・・・そんなの結果論でしかないのかもしれないし、その仕事を気の合う仲間と一緒にやってなおかつワクワクできなければ、人間の脳って思考停止状態になってしまうと思うのです。
で、ズルズルと好きでもない仕事をなんとなく続けてしまうというループ。目の前の仕事に没頭して、働き方や生き方を考えないほうが楽チンだからなのかなーと思ったり。
いくつかの生業を持つこと
副業解禁は企業からすれば賛否両論あります。本業がおろそかになったり、首を切られやすくなったりして労働者のためにならないという意見もあります。
でも他方で、新しいアイデアが生まれるとか、本人の生きがいになるとか、本業の刺激になるという効果があるのではないかと思います。私が調査している人たちは、常にいままでやってきたいろんな仕事を組み合わせて、新しい仕事をひねり出していますから。
この記事の本質はここです。
いきなり好きなことを仕事にするって、お金や体力的にかなりしんどい。なにより、本業を辞めていきなり起業とか怖いし。
そこでおすすめなのが副業やパラレルワークスタイルです。最近では国の方針で副業やパラレルワークがOKになりつつあるし、自分が好きなことをプロジェクトとして始めてしまうのが良いのです。
コツは「小さく早く好きなことを」。
あとは、社会人になっても勉強は続けるのが大事です。とくにブログやSNSを使ったマーケティングだとか情報発信の仕方、デザインやちょっとしたプログラミングスキルなんかを身につけておくと、自分である程度はWebやポスターを作れるので便利です。
仕事(副業)選びや人間関係に”根拠”はいらない
本題に戻ると・・・
本業の仕事に関しては、根拠をすべて捨ててしまうのは日本社会ではけっこうリスキーな気がします。
たとえば、もしこれを読んでいるみなさんが人事担当だとして、志望理由が「フィーリングです」だったら、まずその人を落とすだろうし。
でも、もっとカジュアルで気楽な副業を始めるときに限っては、とくに理由はいらないと思うのです。「なんとなく好きだから」とか「なんとなく楽しいから」で全然OK。人間関係に関しても、どこかのイベントとかネットで知り合った気の合う人とやってしまっても良いと思います。もし上手くいかなかったら辞めて次に行けば良いし。

まとめ